葉酸はどれくらいの量を、どれくらいの期間摂取するのが望ましい?
妊娠を経過している女性にとって、葉酸は必要不可欠な栄養素ですが、どれぐらいの量をどれぐらいの期間摂取すれば良いのでしょうか?今回は、そんな葉酸の正しい摂取の仕方についてお話したいとおもいます。
葉酸は、妊娠時とは関係なく12歳以上の男女であれば、1日あたり240μg摂取することが望ましいとされています。この数値は、普段の食事から十分に摂取することができる摂取量です。
ですが、妊娠している女性、または妊娠を計画している女性の場合、この基本摂取量に加えて、さらに400μgの摂取が必要とされています。ですので、1日あたり合計640μgの葉酸を摂取する必要があります。もちろんこの数値は普段の食事では到底補うことのできない量ですので、サプリメントで補うというのが定石となっています。とはいえ、サプリメントで640μg全ての葉酸を補うわけでなく、あくまで240μg分は食事で、残りの400μg分はサプリメントで補うということが推奨されています。
ですので、葉酸サプリを飲む場合は1日あたり400μg分を摂取することがベストです。また、サプリメントで摂取する際は、天然素材で作られた葉酸が使用されているサプリメントを飲むようにしましょう。毎日摂取するものなので、リスクが伴う石油系等のサプリメントはくれぐれも控えましょう。
では、いったいどれぐらいの時期から摂取し始めるのが理想なのでしょうか?
ネット上では、妊娠してから飲むものといった記事や、妊娠してからでは遅いといった記事が混在しているため、本当のところどっちなの?と思われている方は多いかと思います。
葉酸を飲む第一の目的は、赤ちゃんの先天異常を防ぐことです。先天異常は、妊娠直後から妊娠後1ヶ月前後に起こるケースが多いことを考慮すると、妊娠前から飲んでおくことが望ましいです。妊娠初期の段階でどれだけ葉酸が体内にあるかどうかがポイントとなるので、妊娠を計画しているという方はこれから飲まれることをおすすめします。
では、妊娠初期を過ぎてしまった場合はサプリ等を飲んでも効果が見込めないのかと言うと、そういうわけではありません。葉酸には、精神を安定させる効果があるので、神経質になりやすい妊娠時には飲んでおくにこしたことはないでしょう。その他にも。ホルモンバランスを安定させたり、貧血症状を緩和させる等といった効果もあります。
また、授乳期も240μg+100μgの摂取が推奨されているので、出産後も100μg分サプリメントで補う必要があります。
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