葉酸含有酵母とは
葉酸含有酵母とはもともとGrow(R) Company, Inc.(グロウ社)という会社が作っている特殊な葉酸のことです。英語の名称は””Re-Natured(R) Folic Acid S””という商標名で、これを日本語で「葉酸含有酵母」と言い、「天然型葉酸」とも言います。現在、葉酸の含まれたサプリメントなどを確認するとおおよそ3種類くらいに記載が分かれています。
1つはもともと自然に存在するもので、野菜や果物や肉などに含まれている天然の栄養素です。ちなみに葉酸はビタミンの1種ですが、ビタミンは単体で摂取するよりも他の栄養素と結びついた状態で摂取する方が吸収性が高いといわれています。天然葉酸はもともと炭水化物やタンパク質や脂質などがくっついているので、相乗効果により少ない量でも効果が表れやすいという特徴があります。しかし天然葉酸は分子が大きく体内での代謝の過程で利用されるのはおよそ50%程度と体内での利用効率は決して高くありません。
これに対し人工的に化学合成された葉酸を合成葉酸といいます。分子を人工的に小さくすることによって体内での利用効率が85%程度となるように加工されています。ちなみに厚生労働省の摂取基準は、合成葉酸で計算されています。
最後に葉酸含有酵母(天然型葉酸)がありますが、これは合成葉酸に酵母を加えることによって、天然の葉酸のように炭水化物やタンパク質や脂質などをくっつけたものを作り出している、合成葉酸の1種ともいえるものです。葉酸含有酵母を作り出したグロウ社は、天然葉酸の吸収性に注目し、その差を埋めるために天然のものに近づけるようにしよう、という考え方のもとで作り出されました。商品名の””Re-Natured””は「再自然化」・「再天然化」という表現になります。実際の検査の結果、グロウ社の葉酸含有酵母は天然の栄養素に近い吸収性を示しているうえに、合成葉酸に比べると2倍以上の吸収率も示しています。