もろみ酢粉末とは
もろみ酢粉末とはもろみ酢の原液を低温・低圧力で乾燥させることで、有効成分を完全に残したまま濃縮させ粉末化したもののことです。2009年に健康食品企画開発の「株式会社クレイ沖縄」という会社が、この技術で製法特許を取得しました。
そもそも、もろみ酢とは泡盛のもろみ(酒粕)からつくられる製品で、酢という名称にはなっていますが米酢などの食用酢とは分類が異なり、そのまま飲める清涼飲料水に含まれます。これはもろみ酢の主原料がクエン酸であり、酢酸発酵していないためです。そのため他の健康酢にあるような鼻にツンとくる酸味も胃を荒らすこともないため、希釈の必要がなくそのまま飲むことができます。
もろみ酢が健康食品として注目を集めるようになったのは今から約30年ほど前からですが、もろみ酢が誕生するはるか昔から人々はもろみ粕を食べて沖縄の暑い夏を乗り切り、肉質を良くするために家畜のエサとして与え、作物の成長を良くするために畑の肥料として利用してきました。
もろみ酢の主原料であるクエン酸は疲労回復や脂肪燃焼などの代謝に働きかけてこれを促進させる作用があります。また、体内では作り出すことができない9種類の必須アミノ酸を含めた19種類ものアミノ酸やミネラル類など多くの健康成分を含んでいます。これらの健康成分の働きによって、生活習慣病の予防・血流の改善・リラックスなどの効果があります。
もろみ酢粉末は、もろみ酢に含まれる多くの健康成分を壊すことなく、液体状のもろみ酢原液から加工しやすい粉末状へと加工された製品です。しかも単に粉末化しただけではなく濃縮粉末化することによって、原液に含まれている健康成分の含有量を7~11倍程度まで引き上げることに成功しました。また、もろみ酢を作成する工程で生まれていた搾り粕についても、乾燥粉末化することによって飼料や肥料に活用することも可能になり、もろみ酢粉末も含め幅広い分野での利用に期待されています。