ビタミンCとは
ビタミンCはアスコルビン酸とも言う水溶性ビタミンの1つです。ビタミンの中には体内で作り出すことができるものもありますが、ビタミンCは体内で作ることができないため、食事などによって摂取が必要です。熱やアルカリや中性にも弱いという特徴があります。
ビタミンCの働きには大きく5つあります。他の栄養素に比べても様々な効果がありますが、一番有名なのは美容に効果があるということです。
1つめはコラーゲンの生成を助けることです。人体を構成しているタンパク質のうち30%ほどがコラーゲンです。コラーゲンが不足すると肌の張りが失われるだけではなく、骨粗しょう症の原因にもなるほか、壊血病のおそれもあります。ビタミンCに壊血病の予防効果があるのはよく知られていますが、これはビタミンCがコラーゲンの生成に深く関わっているからです。
2つめは抗酸化作用です。ビタミンCはビタミンEやβ-カロチンと並ぶ、活性酸素の働きを抑制する抗酸化物質です。そのため、しみ・しわの原因となるメラニンの生成も抑制され老化防止の効果があります。また心筋梗塞・狭心症・動脈硬化などへの予防に効果があります。
3つめは免疫力を高める働きです。白血球の免疫力を高めるほか、抗ウイルスタンパク質であるインターフェロンの分泌を促してくれるため抗がん作用もあるといわれています。
4つめはストレス耐性を高める働きです。抗ストレスホルモンの生成を促し、精神的なストレスにも外的要因のストレスにも耐性を整えてくれます。
5つめは鉄分の吸収を促進する作用です。鉄分が不足すると鉄欠乏性貧血になってしまいますが、ビタミンCは1.5~4倍も鉄分の吸収率を引き上げてくれます。
その他にも、アルコールの分解を助ける、肝臓の解毒作用を助けるなどの効果もあります。
ビタミンCは野菜や果物に多く含まれています。水溶性で熱にも弱いビタミンCは特にそのまま食べられる果物から効率的に摂取することができます。中でもアセロラには特にビタミンCが豊富に含まれています。