ビタミンB2とは
ビタミンB2はリボフラビンとも呼ばれる水溶性のビタミンの1種です。体内に蓄積しておくことができないので、毎日の摂取が必要となります。水溶性ですが、他の水溶性ビタミンに比べて水にはやや溶けにくく、熱や酸には比較的安定しています。紫外線やアルカリなどに弱い性質もあるので、ビタミンB2が含まれる食材は光のあたらない冷暗所が保管には最適です。
ビタミンB2は美容・発育のビタミンともいわれています。その働きには大きく4つあります。
1つめはエネルギー代謝への関与です。ビタミンB2は炭水化物・タンパク質・脂質の3大栄養素全ての代謝に必要とされる酵素を補っています。そのため、成長の促進になくてはならない栄養素であり、妊婦や成長期の子供は特に十分に摂取する必要があります。髪・爪・皮膚などの再生にも関わっているので、摂取が足りないと老化を早めてしまいます。また、3大栄養素のうち特に脂質の代謝に深くかかわっているため、糖尿病の予防・改善やダイエットにも効果のある栄養素です。
2つめは粘膜を正常に保つ働きです。目・口・皮膚・消化器官など体内にある粘膜を正常に保つため、不足すると脂漏性皮膚炎や吹き出物などの肌トラブル、口内炎・舌炎・角膜炎といった症状を引き起こします。
3つめは過酸化脂質を抑える働きです。過酸化脂質とは動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病の原因となる物質の1つで、ビタミンB2はこの過酸化脂質の分解を促進する酵素を補っています。
4つめは他のビタミンの生合成への関与です。ビタミンB6・葉酸・ナイアシンなど、他のビタミンを生体内で合成させるために必要とされる栄養素です。
ビタミンB2は肉類の中でもレバーや心臓(ハツ)に多く含まれています。
他にはウナギや納豆や玉子、キャビア・いくらなどの魚卵などにも含まれています。これらの食材の中には同時にビタミンB1も多く含まれているものもあり、複数の栄養素を同時に摂取しやすい食材といえます。